グループセラピー・マインドフルネス

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診察は、医師が患者さんお一人お一人にたいして行います。またカウンセリングも、臨床心理士・セラピストが、クライエントさんお一人お一人に対して行います。あたりまえのことですが、来られる方々は皆異なった問題、お悩みを抱えておられ、プライバシーが保たれた部屋で、守秘義務を理解した私たちが治療にあたります。
ただ、数人の患者さんに対する、“グループセラピー”を、以前から行っていました。たとえばパニック障害、社交不安障害、強迫性障害に対し、行動療法を行うことがありますが、やり方がわかれば自分で行うことが大事です。しかし一人ではなかなか続かないことがあります。そうした場合、共通する方法を一緒に学び練習することで、悩んでいるのは自分だけではないことに気づき、励みになります。また、疾患ではなくある種の気持ちや態度の持ち方を考えることでも、共通の経験から生まれる感情をわかちあうことで、自分自身の理解や症状の改善に結び付く作用があります。なお、当院の規模から、いずれも少人数で、アットホームな雰囲気の中で行ってきました。
現在、グループセラピーとしては、“リワーク”といわれることを行っています。これは、うつ病で仕事を休んでいたりできていない方が、再び仕事をする(re-work)ために、体と心をととのえるためのものです。この“リワーク”は、公的機関が大規模に、長時間かけて行っていますが、それらに参加しづらい方々もおられるため、当院でもミニ版として始めました。具体的には、週2回1時間、通院とは別に集まっていただき、生活リズムを整え、今の気持ちを知り、病気を理解することから始めます。そして現在の自分を知り、認知行動療法の手法を用いて、考え方の幅を広げ、柔軟な考え方を身につけ、また、うまく言いたいことを言えるようになる練習をし、今後仕事を再び始めるための課題を一緒に考えるものです。3か月間で完結するプログラムを作っています。これも少人数で行っています。
これらは、当院の患者さんで希望される方々に対し、臨床心理士が中心になって行っています。

なお、マインドフルネスというストレスを軽減する実技があります。もとは米国人が、禅での瞑想やヨーガにヒントを得て開発し、今では様々な方により様々なバリエーションで行われています。もともとの方法は8回からなりますが、その講習を受けた院長が、4回に簡略化して一緒に練習する機会を作っています。ただし、自宅での継続した練習が必要です。この練習は、希望される方がおられれば、診療時間外に時々行っています。